日本財団 図書館


 

寄港地の組み合わせによるバランスの改善(イメージ)

102-1.gif

 

?.内航網を活用した効率的輸送の実現
松山港においては、内航・外航の一般貨物船、コンテナ船に加えて、フェリー、RORO船など、多種多様な船舶が出入りしている。
ある意味では海上輸送を利用したモーダルシフトの先進地であるといっても過言ではない。このため、モデル実験等を含めた、低公害低コストの輸送手段として、内航海運の役割について、新たな角度から見直されるべきであろう。
また、RORO船と外航コンテナの利用接続など、その組み合わせも考えておく必要があろう。
?.TSL対応の検討
現在の状況では、TSLを導入しても採算の取れる航路を直ちに設定することは難しい。外洋に面していないだけに、寄港戦略もとりにくい。
単にハイスピード、多量輸送(トラックと比較して)という点のみにメリットを見出すことは現在の段階では難しいものの、将来の道路混雑、ドライバー不足等を考え合わせると、現在のトラック輸送の一部を代替する輸送手段として利用することが必要になってくるものと考えられる。また、製品の高付加価値化、生産拠点の国際的な広域化に伴い、これら製品を多量かつ高速で輸送する手段の必要性が高まりつつある。このため、国際貨物輸送において従来の航空機と船舶の中間のスピード、コストの輸送機関の実現も必要となろう。
このため、TSLをはじめとした高速貨物船の導入の可能性や活用方策などについて、さらに具体的な検討を進めていくことが必要であろう。
なお、他の船舶の航行、航路との関係などを整理しておく必要がある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION